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導引地蔵


導引地蔵
地域:岩峅寺
名称:導引地蔵(みちびき じぞう)
場所:岩峅寺集落の東(雄山神社から南東へ700m)、県道15線(立山水橋線)沿い
説明:導引地蔵は高さ 3メートルもある大きな「延命地蔵尊」です。衆徒坊家出身で富山清水町吉祥院の住職 観龍が亡くなった両親の供養のために造立したとされています。観龍の師であった上滝大川寺の大見和尚が、檀家総代であった宮路村茂左衛門に支援を依頼し、上滝村や宮路村の檀家衆が世話人となり、馬瀬口村の名石工 中川甚右衛門を頭に4人の常願寺川石工によって、江戸時代末の天保14年(1843年)に地蔵坐像が完成しました。開眼は富山光厳寺の住職が執り行い、立山寺(現在の雄山神社の場所)境内に安置されました。明治時代初期の廃仏毀釈により立山寺が廃寺となると、宮路仏事会館に移され、更に新たに立山への往来となった現在地に移された歴史があります。
 
導引地蔵(写真:2023年9月02日 7時23分撮影)
導引地蔵
 
導引地蔵坐像(写真:2023年9月02日 7時25分撮影)
導引地蔵坐像
 
導引地蔵像の台座の刻銘1(写真:2023年9月02日 7時25分撮影)
導引地蔵像の台座の刻銘1
 
導引地蔵像の台座の刻銘2(写真:2023年9月02日 7時24分撮影)
導引地蔵像の台座の刻銘2
 
導引地蔵像の台座の刻銘3(写真:2023年9月02日 7時24分撮影)、作者名
導引地蔵像の台座の刻銘3
 
千手観音浮彫坐像(写真:2023年9月02日 7時23分撮影)
千手観音浮彫坐像
石材は砂岩製、六角台石二段の上に波涛紋の敷茄子・二重蓮台を重ね、その上に千手観音坐像を浮彫した舟形光背(高さ65cm)となっています。千手観音とはいえ、手が40本近く彫られています。光背には月輪や祥雲が浮き彫りされています。台石の銘によれば、造立は「安政五年五月四日」、施主は「金山内」と彫られています。安政の大地震とその後2回の土石流のあとの造立であることから、災害の犠牲者を供養するために観音像と考えられます。
 
不動明王像の台座の刻銘(写真:2023年9月02日 7時24分撮影)
不動明王像の台座の刻銘
 
立山参道 導引地蔵 地図(Google Map)
 
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